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医院ブログ

太田市の歯科医師が解説|フロスと舌ブラシで目指そう健康長寿

毎日の歯磨きだけでは足りない理由とは?


「毎日しっかり歯を磨いているから大丈夫」と思っていませんか。しかし、歯ブラシだけのお手入れでは、お口の中の汚れを落としきることはできません。


最新の研究では、歯間清掃(フロスや歯間ブラシ)や舌ブラシの習慣が、お口の健康だけでなく全身の健康や寿命にも大きく関わっていることが明らかになりました。今回は、太田市のやまぎし歯科医院から最新研究データとともに、今日から始められる健康長寿のためのオーラルケアをご紹介します。


歯ブラシだけで落とせる汚れは約6割


歯ブラシのみで歯垢(プラーク)を除去できる割合は、約58パーセントにとどまります。そのため、歯ブラシに加えてデンタルフロスを使うと除去率は約86パーセントに、歯間ブラシを使うと約95パーセントまで高まります。つまり、歯間清掃を取り入れるかどうかで、汚れの落ち方は大きく変わるのです。


お口の中の細菌はどのくらいの速さで増えるのか


お口の中の細菌は約8時間で歯の表面に定着し、48時間後にはバイオフィルムと呼ばれる膜を形成して増殖しやすくなります。お口の中で増えた細菌は、高齢者の主要な死因の一つである誤嚥性肺炎の原因にもなります。このように、歯ブラシだけでは対応しきれない部分を、フロスや舌ブラシで補うことが重要です。


最新研究でわかった驚きの結果


東京科学大学の研究チームは、65歳以上の自立した高齢者約9,676人を6年間にわたって追跡調査する大規模な研究を行いました。この研究では、日常的なお口のケア習慣と全身の死亡リスクの関係が分析され、非常に興味深い結果が明らかになっています。


歯間清掃で死亡リスクが約11パーセント低下


デンタルフロスや歯間ブラシなどの歯間清掃具を使う人は、使わない人に比べて全死因死亡リスクが約11パーセント低いという結果が示されました。


舌ブラシで死亡リスクが約23パーセント低下


さらに注目すべきは舌ブラシの効果です。舌ブラシを使う人は、使わない人に比べて全死因死亡リスクが約23パーセント低いことが分かりました。研究で検証された7つの日常的なケア習慣の中でも、特に舌ブラシの使用が死亡リスクを最も低下させる可能性が示されています。


口腔ケアが全身の健康に与える影響とは?


お口のケアは、単に虫歯や歯周病を防ぐだけのものではありません。歯間清掃の習慣は、心筋梗塞や脳卒中などの循環器疾患リスクの低下、2型糖尿病の血糖コントロール改善、妊婦さんの早産リスク低減など、全身の健康にも良い影響を与えることが報告されています。


一方で、こうした効果を得るためには、正しい方法で継続的にケアを行うことが前提となります。そこで、次の章では今日から取り入れられる具体的な習慣をご紹介します。


口臭が気になる方にも舌ブラシは効果があるのか


舌の表面につく白い汚れ、いわゆる舌苔(ぜったい)は、口臭の原因のひとつとされています。舌ブラシで舌苔を優しく取り除く習慣は、口臭対策としても取り入れやすいセルフケアです。さらに、今回の研究結果が示すように、全身の健康にも良い影響が期待できます。


今日から始めるおすすめオーラルケア習慣


やまぎし歯科医院では、毎日の生活に取り入れやすい以下のセルフケアをおすすめしています。


  • 夜の歯磨きにデンタルフロス・歯間ブラシをプラスする
  • 舌ブラシで舌の表面につく汚れ(舌苔)を優しく取り除く
  • 就寝中に増殖した細菌を飲み込まないよう、朝起きてすぐに歯磨きをする

フロス・歯間ブラシの使い方のポイント


歯と歯の間に沿わせて優しく入れ、汚れをかき出すように動かします。力を入れすぎると歯茎を傷つけてしまうため、慣れないうちは無理をせず少しずつ習慣にしていくとよいでしょう。


自分に合ったフロス・歯間ブラシの選び方


歯と歯の間の隙間の広さは人によって異なります。そのため、隙間が狭い方には糸状のデンタルフロスが、隙間がやや広い方にはL字型やI字型の歯間ブラシが向いていることが多いです。しかし、自己判断でサイズを選ぶと歯茎を傷つけてしまうこともあるため、歯科医院で自分に合ったサイズや種類を確認してもらうことをおすすめします。


舌ブラシケアで気をつけたいこと


舌の表面は非常にデリケートです。そのため、専用の舌ブラシを使い、奥から手前に向かって優しくなでるようにケアすることが大切です。強くこすりすぎると舌を傷つける原因になるため注意しましょう。


セルフケア×プロケアで健康なお口を守るために


ご自身で行うセルフケア、つまり歯ブラシとフロス、舌ブラシの組み合わせで落とせる汚れには限界があります。このように、日々のセルフケアと歯科医院でのプロケアを組み合わせることが、健康長寿への一番の近道です。


定期的に歯科医院でチェックやプロによるクリーニング(歯石除去や研磨)を受け、ご自身のお口の状態に合った清掃具の選び方・磨き方の指導を受けることをおすすめします。太田市やまぎし歯科医院では、「フロスや舌ブラシの使い方が分からない」「自分に合うサイズを知りたい」という方のご相談も承っております。健康長寿のための第一歩として、ぜひお気軽にご相談ください。


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