フロスは歯磨きの前?後?使う順番と理由を解説
こんにちは。太田市世良田町のやまぎし歯科医院です。
歯磨きを終えて、歯ブラシを片づけたところで「あ、フロスも使わなくちゃ」。そんなとき、ふと迷いませんか。フロスは歯磨きの前に使う方がよいのでしょうか。それとも、後でしょうか。
毎日のことだからこそ、できれば気持ちよく、無理なく続けたいものです。今回は順番の理由と、忙しい日にも取り入れやすい考え方をお伝えします。
迷ったら「フロス → 歯ブラシ」から。
ただし、歯磨きの後でも間違いではありません。順番を完璧に守ることより、歯と歯の間を丁寧に掃除する習慣を大切にします。

フロスは歯磨きの前?後?
先に使う理由を知っておきましょう
「どうせ両方使うなら、どちらでも同じでは?」と思いますよね。順番を考える手がかりになるのは、フロスと歯ブラシが得意とする場所の違いです。
歯ブラシが届きにくい場所を、先にひと手間
歯ブラシは歯の外側や内側、かむ面を磨く道具です。一方、フロスは歯と歯が触れ合う狭い隙間を通り、その周囲の歯の側面を掃除します。同じ汚れを二度掃除するというより、それぞれが別の場所を受け持つイメージです。
先にフロスで歯間の汚れを取り、その後に歯ブラシで磨く。この流れなら、歯磨きを終えてからフロスを思い出すことも減らせそうです。洗面台で最初に手に取る道具を変えるだけなので、これから始める方にも試しやすい順番です。
フッ素の残り方を調べた研究もあります
2018年の小規模な比較試験では、フロスの後に歯磨きをする方が、逆の順番より歯間の歯垢除去や、歯間の歯垢中に残るフッ素の量で良い結果が報告されました。先に歯間を清掃することが、その後の歯磨きに役立つ可能性を示しています。
ただし、これは「この順番なら必ずむし歯を防げる」という意味ではありません。歯垢やフッ素を調べた結果であり、将来のむし歯がどれだけ減るかを直接確かめたものではないからです。先に使う理由の一つとして、参考にできる研究です。
「ずっと歯磨きの後でした」という方へ
ここまで読んで、「今まで順番を間違えていたのかな」と感じた方も、ご心配はいりません。歯磨きの後に続けてきたケアも、大切な習慣です。
米国歯科医師会は、丁寧に清掃できていれば、フロスと歯磨きはどちらが先でもよいとしています。まず歯を磨いて口の中をすっきりさせてから、落ち着いてフロスを使いたい。その方が続くなら、無理に順番を変える必要はありません。
順番に迷った日は、「今日も使えたらそれでよし」と考えてみてはいかがでしょうか。先でも後でも、ご自身に合った流れが見つかると、毎日のひと手間も続けやすくなります。
今夜、歯磨きの後に思い出したら。
そのままフロスを使って大丈夫です。順番をやり直すために、もう一度歯を磨く必要はありません。
朝?夜?忙しい毎日に続くタイミング
夕食の片づけ、お子さんの仕上げ磨き、明日の準備。自分のケアは最後になりがちです。「寝る前にきちんと」と思っていても、疲れてしまう日もあります。
夜だけにこだわらず、1日1回を目安に
米国歯科医師会は、フロスなどによる歯間清掃を1日1回行うことを勧めています。就寝前の歯磨きと組み合わせると覚えやすいですが、夜に限る必要はありません。朝の身支度のときや、昼食後の落ち着いた時間の方が続けやすい方もいます。
歯ブラシの隣に置いたり、入浴後のケアと組み合わせたり。「このときならできそう」というきっかけを一つ探してみてはいかがでしょうか。毎回やる気を出さなくても、自然と手が伸びる場所や時間が見つかると、続けやすくなります。
食べ物が挟まっていない日にも
フロスは、挟まった食べ物を取るためだけの道具ではありません。歯の面に付く歯垢は、細菌を含む汚れです。目に見える食べかすがなくても、歯と歯の間のケアは必要です。
「何か挟まったときだけ」から、「歯磨きと組み合わせる毎日のひと手間」へ。そう考えると、使うタイミングも決めやすくなります。できなかった日があっても、それで終わりにせず、次の機会からまた続けていきます。
順番以上に大切な、優しい使い方
せっかくフロスを使うなら、歯ぐきを傷つけずに、掃除したい面へきちんと当てたいものです。ここで意識したいのは、力を入れることではなく、歯の丸みに沿わせることです。
糸を通したら、隣り合う両方の歯を掃除します
隙間へ勢いよく押し込まず、ゆっくりと通します。通ったら片側の歯の側面に糸を沿わせて、優しく上下に動かします。次に反対側の歯も同じように掃除します。通してすぐ抜くだけでは、歯の側面に十分に触れられないことがあります。
奥歯が難しいときは、持ち手付きなど、扱いやすい道具を選ぶ方法もあります。歯間が広い場所では歯間ブラシが適する場合もあります。使いにくさを感じるときは、道具を替えるのも一つの方法です。お口に合う種類やサイズを、一緒に探していきましょう。
出血や引っかかりが気になるときは、ご相談を
血が出る、痛い、いつも同じ場所で糸が切れる。そんなときは、強くこすって解決しようとせず、歯科医院へ相談します。歯ぐきの状態や使い方など、ご自身では判断しにくい部分を確かめることができます。
太田市世良田町の歯医者・やまぎし歯科医院では、疑問や不安を話しやすい説明と相談の時間を大切にしています。
「こんな小さなことを聞いてもいいのかな」。そんな疑問やお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
フロスをいつ使うか、どの道具を選ぶか。普段のケアで迷うことを、私たちと一緒に考えていきましょう。あなたの毎日に合うケアをご提案します。
今夜から始めるなら、まずは歯ブラシの隣にフロスを置くところから。順番に迷う時間が、少しでも減るとよいですね。
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