唾液の役割 - 歯の豆知識

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歯の豆知識

2016/11/26
唾液の役割

唾液には大きく6つの役割があります。

(1)おいしさを感じる作用(溶解作用)

 唾液には、食べ物の中の味物質を溶かして、おいしさを引き出す作用があります。

(2)洗浄作用

 唾液の水分で、食べかすや細菌を洗い流します。昔の食べ物は、繊維質も多く、自然そのままのものが多かったので、別に歯磨きをしなくても、唾液だけで口の中は清潔に保たれました。しかし、現在は軟らか食が多く、唾液だけでは洗浄されないので、歯磨きがとても大切になります。包丁でリンゴを切った後は水洗いだけでもけっこうきれいになりますが、軟らかいケーキを切った後では、水洗いだけではなかなかきれいになりませんよね。それと同じです。

(3)傷を早く治す作用(抗菌作用)

 ネズミには気の毒ですが、ある実験があります。ネズミの背中に1cm四方の傷をつけ、1匹で飼った場合と、数匹いっしょに飼った場合の傷の治り具合を比べました。2日後、傷口を調べました。1匹で飼ったほうは20%しか治っていないのに対して、数匹で飼ったほうは75%も治っていたのです。つまり、数匹で飼っていたほうはお互いの背中をなめ合ったことで傷の治りが、1匹で飼っていたネズミと比べてよかったのです。昔から、小さな傷ならツバをつけておけば治るといわれているのも、理にかなっているのです。

(4)中和作用(緩衝作用)

 歯は、石のようにかたまっている物質のように思われていますが、実は飲食するたびに、カルシウムやリン酸が溶けだしています。つまり、歯の表面が少し溶けているのです。歯はpH5.5以下で溶け始めます。約20分間続くと、もとの中性(pH7.0)に戻るには1時間かかります。ビックリしませんか? その溶け具合が大きいとむし歯になります。しかし、その溶けた部分は、唾液の力でもとに戻ることができるのです。唾液中のカルシウムやリン酸が、歯を修復してくれるからです。

 

(5)歯やほっぺたを守る作用(保護作用)

 唾液は、歯の表面に被膜をつくり、むし歯の原因菌であるミュータンス菌が入らないようにしてくれています。人の前歯の平均寿命は、上が62年。下が66年と4年も差があります。上の前歯よりも下の前歯のほうが4年も寿命が長いのは、下の前歯の内側には、大きな唾液腺があって常に唾液に触れているからなのです。またほっぺたや舌も唾液によって、感染や損傷から守られています。

(6)囗の中を湿らせる作用(円滑作用)

 緊張する場面で、声が裏返ってしまう方がいらっしゃいます。それは、緊張によって唾液分泌が少なくなり、口の中が乾いて滑舌が悪くるからです。また、緊張する場面では、食べ物が喉を通らなくなります。これ、唾液分泌が少なくなり、喉が乾燥して、食べ物を胃に運べなくなるからです。液は、滑舌よくしゃべったり、食べ物を飲み込むときにも活躍しています。